情報共有の次へ。AI時代に考えるグループウェアの選び方と最新動向

スケジュール、掲示板、ファイル共有、ワークフローなど、グループウェアはこれまで社内の情報を共有するためのツールとして利用されてきました。
しかし、企業内に蓄積される情報が増えるにつれて、次のような課題も生まれています。
- 必要な情報が見つからない
- 過去の情報を探すのに時間がかかる
- 蓄積した情報を十分に活用できていない
こうした背景から、グループウェアは単に情報を共有するためのツールから、蓄積された情報を活用するための基盤へと変化しつつあります。
2026年現在、グループウェアを選ぶ際には、従来の機能だけでなく、AIの活用方法や外部サービスとの連携性も重要なポイントになっています。
今回は、現在のグループウェアにおけるAI活用の動向と、これからの製品選びで確認したいポイントについて解説します。
グループウェアにもAI活用が広がっている
現在、さまざまなグループウェアや業務システムでAIの活用が進んでいます。ただし、AIの活用方法は製品によって異なります。
日常業務を支援するものもあれば、蓄積された業務データを分析するもの、外部のAIサービスと連携するものもあります。
ここでは、代表的なAI活用の方向性を見ていきます。
①日常業務を支援するAI|サイボウズ Office・Garoon
サイボウズ OfficeやGaroonなどでは、文章の要約や校正、情報検索など、日常業務を支援するAI活用が進んでいます。
「AIを使うために別のツールを開く」のではなく、普段利用しているグループウェアの中でAIを使うという形です。
② 業務データを分析するAI|kintone
kintoneのように業務データを蓄積するプラットフォームでは、蓄積されたデータをAIで分析する使い方も注目されています。
これまでは、データを表計算ソフトなどに取り出して集計・分析するケースもありました。しかし今後は、蓄積されたデータに対して自然な言葉で質問し、必要な情報を確認する使い方も広がっていくと考えられます。
③ 外部AIサービスと連携する|desknet’s NEO
desknet’s NEOでは、生成AIプラットフォーム「neoAI Chat」との連携にも対応しています。
このように、グループウェア自体にすべてのAI機能を搭載するのではなく、外部のAIサービスと連携して活用するという方法もあります。
AI技術は急速に進化しているため、今後は現在搭載されているAI機能だけでなく、新しいAIサービスと連携できるかどうかも、製品選びのポイントになりそうです。
④ 蓄積した業務データをAIで活用する|SMALT OFFICE
SMALT OFFICEでは、Google WorkspaceやNotebookLMと連携し、グループウェアやカスタムアプリに蓄積された情報をAIで分析・活用する構成が提案されています。
例えば、SMALT OFFICEに蓄積された標準機能のデータやカスタムアプリの情報をNotebookLMで分析し、その結果をGoogle DocsやSMALT OFFICEなどで共有するといった使い方です。
業務システムに情報を蓄積し、AIで分析し、その結果を共有・改善につなげるという流れで活用できます。オンプレミス環境にも対応しているため、社内に蓄積された情報の管理方法も含めて、AI活用の構成を検討できます。
このように、AIをグループウェアに直接搭載するだけでなく、既存の業務システムとAIサービスを連携させるという方法もあります。
「AI搭載」だけでは製品の違いはわからない
「AI搭載」といっても、その活用方法は製品によって異なります。
| AIの活用方法 | 主な用途 |
|---|---|
| 文章生成 | メールや文書の作成 |
| 要約 | 長い文章や議事録の整理 |
| 校正 | 文章表現の改善 |
| データ分析 | 業務データの分析 |
| AI検索 | 必要な情報の検索 |
| RAG | 自社情報を参照した回答 |
文章を作成するAIと、自社の社内規程を参照して回答するAIでは、仕組みも活用方法も異なります。
そのため、これからのグループウェア選びでは、「AIが搭載されているか」ではなく、「AIが自社のどのような情報を活用できるか」という視点が重要になります。
グループウェア選びで確認したい5つのポイント
- AIは何に使えるか
- 自社データをAIで活用できるか
- 外部サービスと連携できるか
- 自社に合った導入形態を選べるか
- 将来的なAIの進化に対応できるか
現在利用できる機能だけでなく、今後のAI技術の進化に対応できるかという視点も重要です。
これからのグループウェアは「AIを活用できる情報基盤」へ
2026年現在、グループウェアは「情報を共有するためのツール」から、「蓄積された情報を活用するための基盤」へと変化しつつあります。日常業務を支援するAI、業務データを分析するAI、外部のAIサービスと連携する仕組みなど、AIの活用方法は製品によって異なります。
重要なのは、AI機能の有無だけではありません。自社の情報をどのように管理し、どのようなAIと組み合わせて活用するかという視点が重要です。
これからのグループウェア選びでは、「情報を共有できるか」から「蓄積された情報をどのように活用できるか」へ。
AI機能、外部サービスとの連携、導入形態、将来的な拡張性を含めて、自社に合った製品や構成を検討することが重要になりそうです。
グループウェアの見直しやAI活用について相談したい方へ
グループウェアの見直しでは、搭載されている機能だけでなく、自社の業務や情報管理の方法に合った製品・構成を検討することが重要です。
ヴィセントでは、サイボウズ Officeやdesknet’s NEOからの移行を含め、グループウェアの導入・移行や、業務システムとAIを組み合わせた活用方法についてご支援しています。
「自社に合ったグループウェアを検討したい」「蓄積した業務データをAIで活用したい」「既存システムとAIをどのように組み合わせればよいかわからない」といった場合は、お気軽にお問い合わせください。
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