なぜ今OSSチャットが注目されているのか - 株式会社ヴィセント

なぜ今OSSチャットが注目されているのか

清水 冴佳 清水 冴佳 

カテゴリー:Mattermost  公開:2026年05月29日  更新:2026年5月28日 読了:4分

「無料だから」だけではない、企業が見直し始めた理由

最近、「OSSチャット」を検討する企業が少しずつ増えています。

以前はエンジニア組織やIT企業を中心に利用されるイメージが強かったと思いますが、最近は一般企業でも導入相談が増えてきました。

背景として大きいのは、やはりコストです。

ここ数年、SaaS利用料の見直しを進める企業はかなり増えています。
チャットツールも例外ではなく、利用人数が増えるほどコスト負担が大きくなりやすい領域です。
その中で、「まずはコストを抑えたい」という理由からOSSチャットを検討する流れが出ています。ただ実際には、「安いから選ばれている」だけではありません。

最近は、オンプレミスやクラウドを組み合わせた運用を前提に考える企業も増えており、その流れの中でOSSチャットが候補に挙がりやすくなっています。

SaaSチャットの運用課題も見直され始めている

SlackやTeamsなどのクラウド型チャットは非常に便利です。

一方で、長期間運用していく中で、次のような課題を感じる企業もあります。

  • 利用人数増加によるコスト上昇
  • データ保存期間の制限
  • 外部サービス依存への不安
  • セキュリティ要件との調整
  • 独自運用のしづらさ

特に最近は、「導入しやすいか」ではなく、「長期的に自社運用できるか」を重視する企業が増えています。
その中で、改めて注目されるのがOSSチャットです。

オンプレ・クラウドを組み合わせたい企業が増えている

最近は、完全クラウドへ寄せるというより、一部はクラウド、重要データはオンプレ、部署ごとに運用を分けるといった「ハイブリッド構成」を前提に考える企業も増えています。

特に、次のような企業では、データ管理やネットワーク制御を重視するケースも少なくありません。

  • 製造業
  • 医療
  • 公共系
  • 研究機関

そのため、「自社環境側でも運用できること」が重要視されやすくなっています。OSSチャットは、こうした構成と相性が良い選択肢です。

Mattermost(マターモスト)が候補に挙がりやすい理由

OSSチャットの中でも、最近よく比較対象に挙がるのがMattetmost(マターモスト)です。

理由として大きいのは、次のような点です。

  • オンプレミス運用ができる
  • データ管理を自社主導で行いやすい
  • 外部連携やカスタマイズがしやすい
  • 自社運用を前提に設計しやすい

単に「無料チャット」というよりも「自社でコントロールしながら運用したい」という企業と相性が良い製品として選ばれることが増えています。

また最近は、SaaSサービスとの連携を前提に、オンプレ環境と組み合わせながら運用するケースもあります。
例えば、チャットハブ↗のように、各種SaaSや通知サービスとチャットを連携する仕組みをくみあわせながら運用することも可能です。

「無料だから導入」は逆に失敗しやすい

OSSチャットは無料版があるため、「コスト削減目的」で検討されることがあります。
ただ実際には、無料だけを理由に導入すると運用がうまくいかないケースもあります。

なぜなら、OSSチャットは「完成済みサービス」というより、「自社に合わせて設計・運用していくツール」に近いからです。

例えば、

  • どうチャンネルを整理するか
  • 権限をどう分けるか
  • 通知をどう最適化するか
  • 他システムとどう連携するか

この設計次第で、使いやすさが大きく変わります。

小さく試しながら導入する企業も増えている

実際には、最初から全社導入する企業ばかりではありません。

例えば、次のような形でお試しから始めることも多いです。

  • 開発部門だけで試す
  • 情シス内で利用する
  • 一部プロジェクトで運用する
  • 検証環境として導入する

その中で、「意外と運用しやすい」「オンプレのほうが安心できる」「既存運用と合わせやすい」という流れから、徐々に利用範囲が広がることもあります。

まとめ

OSSチャットが注目されている理由は、単純な「無料化」だけではなく、次のような企業変化があります。

  • コスト見直し
  • オンプレ・クラウド併用
  • セキュリティ要件
  • 自社運用のしやすさ

特に最近は、「SaaSをそのまま使う」だけではなく、「どこまで自社でコントロールするか」を重視する企業が増えています。
その流れの中で、Mattermost のようなOSSチャットが、改めて比較対象として挙がるケースが増えている印象です。

まずは「無料で使えるか」だけではなく、「自社運用に合うか」という視点で整理してみると、方向性が見えやすくなるかもしれません。


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