第2回 Alfresco勉強会「ユーザー、グループ/権限の考え方」を開催しました!

OSSニュース,2015-12-01

今回の勉強会のタイトルは、「Alfrescoのユーザー、グループ/権限の考え方」でした。

Alfrescoに限らず、幾つかのオープンソースでは『サイト』という概念に基づいて、システムが構築されています。この『サイト』とは、共有スペースのことを表す用語で、実際の仕事では、プロジェクトや部署といった単位で『サイト』が作られていきます。ユーザーは、この『サイト』にメンバーを招待することができ、その中でドキュメントなどを共有することができます。

『サイト』の中では、ユーザーにロールを割り当てることができ、ドキュメントに対して閲覧、追加、編集、削除の権限をユーザーごとに割り振ることができます。Alfrescoでデフォルトで用意されているのは、マネージャ、共同作業者、投稿者、利用者の4つの権限でした。また、グループ単位でも権限を設定できることを学習しました。

勉強会の中でも取り上げた内容になりますが、個人レベルとグループレベルどちらも権限を設定した場合に、どちらが優先されるかという問題を出題させて頂きました。
この答えとしては、「強い権限に寄せられる」という結果となります。
つまり、一人のユーザーに対して複数の権限が設定されている場合は、設定されている権限の中でより権限の強い方が優先されます。例として、マネージャと利用者の権限が設定されている場合、マネージャが優先されます。この点については、幾つか意見が挙がったところですが、現状のAlfrescoの仕様としてはこのようになっています。

他にもワークショップやデモンストレーションを行い、ユーザーと権限の考え方について学習して頂きました。

余談になりますが、Alfrescoについては、実業務に導入する際により細かい権限設計を考える必要が出てきます。ユーザー連携などの技術的な課題などもさることながら、どのようにサイトやフォルダを構成していくかなどが課題となってきます。この点で、私としてはいきなり設計に入るのではなく、Alfrescoを実際に部署単位など小さい範囲で使用して評価した後に本格導入を検討することをお奨めいたします。

今回の勉強会の内容としては以上になります。
より詳しい情報をお求めの場合は、seminar@vicent.co.jp までご連絡頂ければと思います。